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報告書

減速材核種の質量の違いを考慮した主要共鳴核種の多群断面積

奥野 浩; 奥田 泰久*; 内藤 俶孝

JAERI-M 90-198, 76 Pages, 1990/11

JAERI-M-90-198.pdf:1.7MB

臨界安全性評価コードシステムJACSの多群定数ライブラリーMGCLはボンダレンコの手法に基づいて作成されている。この手法で得られた多群断面積の誤差について検討するため、超多群中性子スペクトルで重み付けた多群断面積と比較する。計算は主要共鳴7核種($$^{235}$$U,$$^{238}$$U,$$^{239}$$Pu,$$^{240}$$Pu,$$^{241}$$Pu,$$^{242}$$Pu,$$^{56}$$Fe)と散乱断面積一定の仮想的減速材3核種(質量数1,12,200)とからなる均質体系を対象として行われる。超多群中性子スペクトルの算出にはRABBLEコードを用いる。MGCLと比較すると、共鳴エネルギーの近傍で自己遮蔽因子に明白な差異が現れる。さらに、減速材質量数が1から増加するに従い、自己遮蔽因子は共鳴ピークでは小さく、また共鳴の裾では大きくなる様子が見られた。

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